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Oval-Link Co.,Ltd
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で
目標の達成度を計るための評価指標だ。
当社は経営分析にバランススコアカードを使用しているが
その中でKPIを使っている。
通常の経営目標の数値といえば、売上高だろう。
ついで、総利益額、総利益率が一般的。
だが、経済が激変する中、それだけ追っていたのでは
経営はうまくいかない。
効率、競争力、商品力、ブランド力、人材力など
あらゆる点で、経営をうまく回転させなければいけない、
総合力の時代になってきた。
だから、当社は売り上げ・利益はもとより、
財務バランス、顧客維持、業務プロセス、人材など
多軸で目標数値をきっちりつくっている。
財務バランスでいうと、
自社商品を、大・中・小分類に分け、各分類の
業務貢献度をパーセントや金額で表わしたり、
顧客維持の点では、前年顧客維持率、新規顧客獲得率、
顧客接触回数と売り上げのバランスなどを数値化、
業務プロセスでは、8つに分けた当社商品別の
キャンペーン回数と売上貢献度などを数値化している。
KPIでは、経営行動そのものを数値化することが大事で、
「今年度は、これやってあれやって・・・」と
売上と利益を社員に示すだけではなく、
売上と利益を達成するために、
●何と何を実施し、その結果の数字はどれくらいか?
を目標として、日々業務に当たるようにしている。
経営は数字そのもの・・・といえるだろう。
私は、KPIが掲げられているA4ペラの
バランススコアカードを引き出しの見える位置に
いつも保持していて、仕事の合間にそれを見直すように
している。
そして時々、KPIの数字が達成できているかどうか
一喜一憂しているのだ。
期末になると、今度はKPIの数字をどれだけ達成できたか?
を達成率であらわす。
そして、次年度のKPIを新たにつくっている。
残念ながら、100%KPIを達成した年はない。
各項目で200%とか150%とか飛躍的に達成したものは
あるものの、全体で達成しないと意味はない。
達成できなかった項目はオレンジ色に塗られて
表の中でかなり目立つようにさせている。
次年度は、このオレンジを白にかえなければいけないのだ。
当社は、KPIを設定したおかげで、下記のような
メリットを享受している。
●今後起こりうる経済の変化に対応した戦略を
見直すことができる
●事業ドメインの拡大・縮小が容易に考えられる
●どこに資本を投下すべきか勘案できる
●数字の変化で、支障のあるところを抽出できる
少し細かい事例だが、例にあげよう。
当社は固定費の数字管理もKPIに入れている。
あるとき、1年の事務所固定費が前年に比べて5万円多い
時があった。
私は「どうして、5万円多くなったのか」を
経理に聞き、原因を調査してもらった。
すると、書籍の購入が前年に比べて多くなった、
という原因がわかった。
そこで、書籍購入を多くする代わりに
新聞の定期購読を1つ減らすなどの対処をした。
どうだろう?
上記はせこい話かもしれないが、目標数値を設定した以上、
なんとしてでも数字をやり遂げなければいけない。
そうすれば、会社を大きく、豊かにするという夢は
かなえられるはずだ。
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