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Oval-Link Co.,Ltd
広告代理店に勤めていたころ、毎回いろいろな
広告制作会社が私のところに広告作品をもってくる。
広告マンは優れた広告をつくるのが務めなので
優れた広告制作会社をパートナーにしなくてはいけない。
そのため、来る制作会社は拒まず、時間をたっぷりかけて
話を聴く。
しかし、そのほとんとが作品を見てくれ・・・
というところが多かった。
きれいなビジュアルに、色彩豊かなパターン、
上質なキャッチコピー・・・。
「うちはこれだけの広告を作ります」
と、どこもいう。
それはわかるが、そろそろ広告制作会社も
もう一歩会社の特色を出したほうがいいと思う。
広告業界も様変わりしている昨今、
「センスある広告をつくる」より一歩先の
差別化したデザイン戦略が必要になってきている。
センスのある広告をつくる・・・のは
どの会社でも当たり前になってきたからだ。
今やセンスのある広告よりも、ソフトな部分、
つまり他社にない企画や専門部分が
必要だ。
例えば、その制作会社が「コンテンツ」を
持っていたら強い。
漫画がつくれるデザイン会社、とか
キャラクターライセンスを持っているデザイン会社、とか
ブログがとてもうけているデザイン会社、とか
特色を持っていたら、強いだろう。
センスのある広告が進化して、そこの制作会社だけしか
できない広告・・・になる。
例えば、広告マンはその会社と共同でTV番組やPR誌を
つくることができる。
なぜなら、他の制作会社とではできないことだからだ。
例えば、私が以前つくった「ラジオインターネットマニア」は
高井戸の番組制作スタジオとの共同制作だった。
そこはプレステのBGMを担当しているPC作曲家がいて
Web音源にとても詳しかった。
他のラジオ制作会社では当時できなかった。
「インターネットイエローページ」は静岡のフリペ制作会社と
コラボした雑誌だ。
独自のフリペを配布していたので、本屋ルートも
持っている制作会社だ。
これも他の制作会社にまねできない。
このように、
制作会社は作品集を広告の営業に見せるときに、
「当社はこんなことができます」
と具体的なコンテンツを見せたほうが、
説得力が出るのだ。
制作会社も広告会社もそうだが、
そろそろ「これ、うちがつくりました」と
作品だけを持っていって商売する時代では
なくなってきた。
サービスの売り方を見直さなくては
いけない。
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