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Oval-Link Co.,Ltd
今から数年前に、アラスカに釣りに行ったときに
地元の釣り人を案内人に雇った。
同行者は、NY在住の銀行マン夫妻と私の細君。
バババババ・・・。
アラスカのサーモン釣りは、マッキンリー連峰の
ふもと、それも道がない大自然の中で釣りをするので
みんなセスナ機で釣りに行く。
(ちなみにアンカレッジのセスナ所有率は10世帯に1世帯)
アンカレッジから地元の釣り人に同行してもらい、
水上セスナでレイククリークという川の中洲に下りる。
川といってもアラスカの場合、幅が日本の大河の
3倍はあるので湖のよう。
船に乗り換え、
クランクベイトという川底に沈む、魚の形をしたルアー
をキャスト。
サーモン釣りが始まった。
トムさんはルアー釣りのベテランだが、なまりが・・・。
日本語は話せないので、何をしゃっべっているのか
よくわからない。
しかし、前回の釣具ショーの通訳のブログで
言ったように、釣り用語だけはよくわかった。
リトリーブ、フッキング、バイト、スイープ・・・
( 左から・・・糸を引く、針をかける、魚がルアーを食べる、
ほうきを掃くように竿を引っ張る ・・・)
しかも、同行していたNYの銀行マンが英語に
堪能でほとんど通訳をしてくれた。
「あれれ・・・」
やがて私の細君がシルバーサーモンをいきなりヒット。
私の目の前で釣り上げてしまった。
・・・ビギナーズラックだろう・・・。
日本では私のバス釣りに同行しているものの
釣ったのを1度も見たことがなかったからだ。
30分後、「きたきた!!」と細君。
今度は、50cmくらいのチャムサーモン。
「な・・・」
釣った鮭を食べる目的なので、トムがタモですくった鮭を
ボカンボカンバットで叩いて絞める。
残酷・・・。
たちまち鮭はキューッとなる。
それから、4時間。
なんと妻は5本ほど釣り上げ、NYのビジネスマンは3本。
NYの細君も2本。
私は・・・
おかしい・・・私の竿がまったくしならない。
圧倒的にクルーの中では私がルアーの
ベテランなのに、こ、これは・・・?
遠くにマッキンリーが見えた。
あたりはグリズリーでもいそうな森林で
空気はとても澄んでいた。
なのに・・・
せっかくはるばるアラスカに釣りにきたのに
ボ、ボウズか?
気分を盛り上げようと日本を出発する前に
開高健を読んで来たのに・・・。
しかし、この状況は、まるで「釣りバカ日誌」で
ハマちゃんが釣り初心者のスーさんを釣りに誘ったものの、
バカバカスーさんに釣られるようなシーンそのものだった。
バットで殴られてキューッとなっている鮭のように
船上でがっくりしている私にトムが私に話をしてきた。
つづく・・・
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