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- 2012.12.24 Monday
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----------------------------------------------- Oval Link Co.,Ltd
NY9.11の時、ニューヨーク市長は、市民に訴えた。
「みんな外に出てほしい。
外に出てレストランで食事してほしい。
店で買い物をしてほしい」
家にふさぎこんでいた市民は、街へ出て
普段と変わりない行動をとるようになった。
それからNY再生のスピードは早かった。
今日、土曜日の街に妻と出てみた。
百貨店に寄ってみた。
バーゲンをしていたので、靴売場は
女性客でにぎわっていた。
いつもと違うのは、暗いことだ。
節電のためスポットライトは消されていた。
でも、女性の明るい笑顔がそこにはあり、
おしゃれを楽しむ姿があった。
妻も、ゴールドのビジュー付のパンプスを
試しながら店員と談笑していた。
私は帽子売り場でカストロ帽を買った。
確かに、1週間前と違う雰囲気がそこにはあった。
余震が減るのと並行して市民が街に戻っているような
気がする。
しかし、まだまだ復興には程遠いし、多くの被災者が
見つからないでいる。
いつか、このブログで書いた。
毎日、北千住オフィスの下は正しい時間で
日比谷線が走っていた。
それに痛く感動したことを。
でも今は、
日比谷線は速度を落としたり、時間を間引いて走っている。
いつもより大量の顧客を載せて。
まったく走らない日もあった。
普通に戻るということは大変なことだ。
とくに今は。
普通だった日々がいかに大事だったか
思い知る昨今だ。
普通に戻るためにはどうすればいいのだろう。
それは、普通に戻るための日々を一日一日
重ねていくしかない。
知らない誰かが、知らないところで
知らないうちに、時間どおりに電車を走らせようと
努力している。
知らない誰かが、知らないところで
知らないうちに、コーヒーをいつもの客に
出そうと努力している。
その知らない誰かとは誰だろう。
それは紛れもない、私たちなのである。